神社(伊勢神宮の場合)に敷かれている玉砂利について

画像 内宮神楽殿

各地の神社に参拝すると必ずと言っていいぐらい、参道に玉砂利が敷き詰められている。
 なぜ玉砂利が敷かれているのか伊勢神宮禰宜の矢野憲一氏の話を紹介しょう。

 昔は東海道はじめ有名街道でも石畳の道などはほんの僅かで、土道が踏み固められているのがほとんどであった。
 現代人は舗装された道にすっかり馴れているが、アスファルトなどの舗装の歴史はつい最近のことである。
 古代は最も贅沢で美しい道が玉砂利を敷いた道であったのである。

掃き清められた参道の玉砂利をザクザクと踏む足音は心地良いものである。
 その最良の玉砂利は、自然の川で採った大豆より少し大きめで丸くて角のない、まさに玉のような粒揃いの砂利なのである。
 海の石は死に石といって喜ばれず、ほとんどは川で採取したものが使われてきていたのである。
 伊勢神宮の場合、内宮の参道は約750m、外宮は約370m、それに裏参道や別宮の道など、すべてに玉砂利が敷かれている。
 大変な量ではある。
 それが大雨で流されたり、掃き散らされて森の中に消えたり、1年間に600万人以上の参拝者に踏まれて地中に入ったり砕けたり、次第に減少し毎年トラック20台分程補充しなければならない。
 ところが三重県では河川法の規制があり、どの川からも採取が出来なくなっている。
 現在、ありがたい建設業の社長さんが奈良県で採った砂利と岩を砕いた砕石を混ぜて献納してくれているので助かっているが、やがて入手は困難となるであろう。

 玉砂利の道を管理するのは大変で、いつもはサラエやエブリで均(なら)さねばならず、特製の箒で落ち葉も掃かねばならない。
 砂埃防止のの打水もせねばならないという重労働ではある。
 神社ではいつまでも伝統の道は守りたいが、どうしても玉砂利の入手ができなくなれば、セラミッツクで人工的に作ることもできるが、それで良いのであろうか?
 玉砂利の一つをとっても伝統を守るのが難しい時代を迎えているようではある。 

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