テーマ:民話

深く静かにブームになりつつある、願いが叶う「沖の観音様」・尾道市

 最近、知人から伝え聞いたのだが、尾道市浦崎町の「沖の観音様」と呼ばれ、(海上に浮かぶ観音堂であるが)、願い事が叶う観音様だという。  周囲50メートルにも満たない孤島であるのだが、祠が建てられており中に石造りの観音様が祀られている。  元々は、海の守り神として祀られたものらしいのだが、最近は、何事も叶う「観音様」として参拝する…
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尾道市の民話(信行庵と捨身往生・しんぎょうあんとしゃしんおうじょう)・32

 今日は対岸の向島の話をしようかのぅ。  今の向島が歌島(かしま)と言われていた頃の話じゃけぇ、はるか昔のことじゃ。  平家と源氏の戦があってのぅ、時々、島の者達の耳に入るのは、平家のお姫さまの悲しい噂話しばかりじゃった。  戦のきびしさや悲しさの話を聞くたびに、島の人々は他人事ながら、心を痛めておったんじゃ。  戦の時…
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尾道市の民話(金の性根)・31

 今日は全国でもありそうな話をしようかのぅ。  むかし、人はお金に性根(魂)があると信じていたんじゃ。  大晦日の夜、雨戸の外にお金を置いて寝ると、金の性根が金色の馬になってやって来て、小判を置いていくと思っていたんよ。  もしその馬が家の中まで入ってきたら長者なれると言い伝えられておったんじゃ。  それで、みんな戸の外にお金を…
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尾道市の民話(西郷寺の鳴龍天井の由来)・30

 今日はまた龍の話をしようかの。  尾道三山一つ、瑠璃山(浄土寺山)のふもとに西郷寺という古寺があるんじゃ。  その寺を建てられた三代目の託何(たくが)上人は、教えを広めるため、全国各地を巡っておられたんよ。  九州肥前の国を遊行して、松浦潟の沖合いを数人の弟子の僧たちと共に、船で渡っておられたときのことじゃ。  海路まこと…
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尾道市の民話(般若が池)・29

 この前は仙人の話をしたけぇ、今日は大蛇の話しをしようかのぅ。  むかし、原田村有光にある大きな池に、一匹の大蛇がすんでいたんよ。  大蛇は夜になるとのぅ、村に出てきて、作物を食い荒らしたり、家畜を襲っていたんじゃ。  村人たちは、この大蛇を退治できたら、村がどんなに平和になるかと思っていたんじゃが、池の主になってしもうとる大…
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尾道市の民話(仙入峠)・28

 今日は仙人の話をしようかのぅ。  栗原町と美の郷町の境はのぅ、今じゃ開けて道もええ(良い)のができて広うなって、家もぎょうさん(沢山)できたがのぅ、昔は村と村の分水嶺じゃった。  分水嶺のてっぺんに大きな松の木があったんよ。  むかしのぅ、その松の木に、となり村の一人の若者がよう登っておったんよ。  「へえ、よう見える…
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尾道市の民話(鉄鉢)・27

 今日は漁師さんの話しをすることにしようかのう。  「今年は、再々嵐がくるのう」  海に暮らす漁民たちは、海に魚を獲りに出られないので、毎日天を仰いで嘆いていたんよ。  時はのう、江戸の中頃のことじゃった。  暑い暑い夏が過ぎ、もう秋も半ばになったのに、南からくる嵐は治まらず、みんな浜辺に集まっては、どうしたもんかと話し…
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尾道市の民話(氏子びいきの神さま)・26

 今日は神様の話しをしようかのぅ。    西藤町の山王さんは、むかしから氏子の面倒をよくみ、可愛がられる氏子びいきの神様として有名じゃった。  祭日は6月15日で、氏子は親戚や親しい人達をよんでご馳走をし、にぎやかに一日を過ごすのが例年の慣わしじゃった。  むかし、山王さんの祭礼に、氏子が朝早く魚の買出しに松永(福山市)まで…
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尾道市の民話(海龍寺と蛇が池の龍王さま)・25

 今日も浄土寺に関係する話をしようかのぅ。  浄土寺山が、深い森であったころの話じゃ。  その森の中に『蛇が池』という池があってのぅ、大きな龍が住んでいたそうじゃ。    龍は、気候が良く景色も良いこの静かな池が大そう好きでのぅ、楽しく暮らしていたそうなんじゃ。  龍はこれまでに、日照り続きに悩む人々の願いにこたえて、雨を降ら…
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尾道市の民話(浄土寺山の化け猫退治)・24

 久しぶりにブログに登場になったのう。  今日はのぉ、浄土寺山の化け猫の話をしようかのぅ。  昔、むかし浄土寺で不思議なことがあったんよ。  みんなが集まって法要をするとき、ごちそうのお膳が一つなくなるんじゃ。  だれかが数えまちがったんか、何んかの手違いかと思うてみたりしたんじゃが、いつも無くなるんじゃ。  お膳を一…
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尾道市の民話(カリハタ池のキツネ)・23

 今日もキツネの話をしようかの。  むかし、浦崎と隣の山南(さんな)村をつなぐ道は、尾根を通って谷を降り、また山を越える険しい細道じゃったんよ。  4キロメートルもの間に一軒の家ものうて(なくて)昼間からさびしいところじゃった。  谷にはのぅ、「カリハタ池」という池があっての、このあたりにゃぁ、わりいぃ(悪い)キツネが住んどったん…
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尾道市の民話(海を渡ったキツネ)・22

 今日はキツネの話をしようかの。  昔からキツネもタヌキも、人間さんを化かすと云われるがのう。  尾道にも「長池のキツネ」やら「巌通橋のキツネ」の昔話があるじゃろう。  わしがずっと前に聞いた話なんじゃがそれをしようかのう。  むかし、むかし海の向こうの四国には、キツネもタヌキもえっと(沢山)おったそうじゃ。  むかしから…
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尾道市の民話(浦崎のおとぎ話)・21

 今日は、全国各地に似たような話があるんじゃが、それを話そうかの。  むかし、浦崎(現在の尾道市浦崎町)のあるところに、善え爺さんと悪い婆さんが居ったそうな。  ある日、善え爺さんが縁側で草履を編んどったら、庭へ足に怪我をしたスズメが一羽落ちてきたんじゃ。  爺さんは「おお痛かろう。わしが治してやるからのう」と言って、餌をやっ…
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尾道市の民話・伝説(オオヒドシの足跡)・20

 今日はの、歯痛を治してもらうのに、ご利益のあるお地蔵さんの話をしようかのう。  むかし、山波と高須町の境に室身谷(もろみだに)というところがあったんよ。  低木が生い茂っての、とても寂しいところじゃった。  その中に、3坪ほどの広さで、まったく草木も生えず、山肌の見えているところがあったんじゃ。  そこは、むかし大男が海の…
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尾道市の民話(西国寺の仁王さん)・19

 久しぶりじゃが、今日は仁王さんの話をしようかのう。  そうじゃのう、今から300年も前の話じゃ、尾道の西国寺ではこの近辺にはないような大きな仁王門を建てたんよ。  院家さんや檀家の人達は、由緒ある西国寺にふさわしい立派な仁王さんをお迎えしようと、四方八方手を尽くして探しておったんじゃ。  そんなところへ、京都に有名な仏師が彫った…
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尾道市の民話(天神さまの霊験碑)・18

 今日はのぅ、有難い天神さまの話をしようかの。  明治の初め頃じゃったが、長江に生玉茂七さんという人が居たんじゃ。  一日の仕事をすませて、ゆっくりとくつろいで居た時のことじゃ。  茂七さんが日ごろから世話になっている畳問屋からお使いの人がきたんよ。  ちょっと店まで来てほしいということじゃった。  茂七さんは、さっそく出…
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尾道市の民話(巌通橋のキツネ)・17

 この前は狸の話をしたけぇ、今日はキツネの話をしようかの。  明治の中頃のことじゃ、栗原川の河口に巌通橋ができたんじゃが、それまで橋がなかったもんですげえ(大変)便利になったんじゃ。  それまではの、西の吉和へ行くんは、竜王山の麓の七曲りの坂道を通っていたんよ。  巌通橋のいわれはの、がんつう(カニ)がぎょうさん(沢山)いたけ…
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尾道市の民話(小豆とりの狸)・16

 今日は狸の話をしようかの。  そゃじゃのぅ、今から百数十年前のことじゃが、尾道の海岸線は今よりずっと北に入り込んでいたんよ。  そしてのぅ、東は久保町から、西は一番踏切(土堂踏切)のあたりまで、波打ち際は石の護岸じゃったそうなんじゃ。  土堂町の蒲鉾屋で桂馬さんのところは当時船着場じゃった。  あのあたりは石畳になっとっての、…
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尾道市の民話(光明寺の観音さま)・15

 今日はのぅ、ありがたい観音さまの話をしようかのぅ。  光明寺にこまい(ちいさい)観音さまがおった(居た)んじゃがのぅ、この観音さまは、尾道でも古い仏さまの一つじゃと云われている有難い観音さまじゃ。  この観音さまにゃあ、面白い話があるんよ。    むかしむかしのことよ、この尾道にの、わりい(悪い)男がおってのぅ、光明寺の観…
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尾道市の民話(千光寺山の身代わり松)・14

 今日は千光寺山の「鼓岩」にまつわる話をしようかのぅ。  むかし、千光寺山の山頂に城があったことは、この前話をしたよのぅ。  山頂の東北の隅の八畳岩の上にのう、尾道を一目で見渡せる物見櫓があったんじゃ。  城には美しい姫君がいたんじゃが、戦火もおさまり、平和な日々が続いていたある春のことじゃった。  姫は満開の桜の花を見つめ…
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尾道市の民話(玉の浦の地蔵)・13

 むかし、たいそう貧しい夫婦がおったんじゃ。  夫婦は食べ物にも困っておってのう、毎日を暗い気持ちで暮らしておったんじゃ。  そんなとき、女房が身ごもったんじゃが、夫婦にとってはこんなに嬉しいことはなかったんよのう。   しかし、食べ物のない生活は続くわけで、男は頭を抱え込んでしもうたんじゃ。  「こんな暮らしが続いたら、腹の子…
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尾道市の民話(千光寺山の鼓岩とお姫さま)・12

 昔戦国の世のころじやった。  千光寺山には木梨山(現木ノ庄町)城主杉原氏の出城(権現山城)があったんじゃ。  城の直ぐ南の山道にある大岩は、お姫様や若君のこの上もない遊びになっておったんじゃ。  大岩は優しい奥方様やお姫様が大好きでのぉ、お城から聞こえてくる琴や鼓の音に、うっとりと聞きほれていたんじゃ。   コロコロ コロコロ…
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尾道市の民話(知恵くらべ力くらべ)・11

                    西国寺境内                     済法寺本堂  むかし、西国寺の和尚様で、たいそう徳の高いお方がいらっしゃったんじゃ。  あるとき、何を思われたのか急に裏の竹やぶに水を掛けるように言うたんじゃ。  小僧さんたちは、「火事でもないのに、どうして水を……」と思いながら…
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尾道市の民話(長者かどはんや)・10

 町のかどっこに吉兵衛さんの家があったんじゃ。  吉兵衛さんは心やさしくたいへんな働き者じゃったんじゃが、とても貧しい暮らしをしていたんじゃ。  あちこちでペッタンペッタンと餅つきの音も聞かれる暮れのことじゃった。  「ねえ、うちの餅つきはまだかのう」 という子供たちの声を聞きながら、吉兵衛さんはすっかりこまってしもうたんよ。 …
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尾道市の民話(持光寺の小僧さんと天狗さま)・9

                持光寺山門  石の山門は珍しい。                 持光寺本堂    いつのころかのう、ずっとむかしのことじゃ。  持光寺に一人の可愛い小僧さんが京都の本山から修行に来ていたんじゃ。  小僧さんは、毎日一生懸命修行に励んでいたが、遠く離れた本山に早く帰りたいと、いつも思ってい…
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尾道市の民話(丹花の子育てゆうれい)・8

                   現在の丹花小路  久保の本通の元啓文社の斜め左前に細い小路があるがの、この小路は「丹花(たんが)小路」と言うんじゃが、むかし、この小路に一軒の飴屋があったんじゃ。  その飴屋では、でんぷんで作った白い『のしあめ』を売っていたんよ。  もろぶた一杯の『のしあめ』を、のみで割って計り売りをして…
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尾道市の民話(拳骨和尚)・7

 むかし、むかしのことじゃ、尾道でものぉ、よう相撲の場所が開かれていたんよ。  力士にもいろいろあってのぉ、大名お抱え力士からその地方の力士までみんな力自慢ばかりじゃった。  江戸時代の終わりごろ、尾道で相撲の興行が開かれていたんじゃ。  その場所での突然「わっはっはっ……」と大きな笑い声がしたんよ。  丁度立ち上がろうとしてい…
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尾道市の民話(海福寺の三つ首さま)・6

                   海福寺山門                    海福寺本堂       三つ首さま   江戸時代の終わりごろ、尾道は凶作が続いてのう、悪い病気も流行り、世の中は騒然としていたんじゃ。  おまけに泥棒や追いはぎまでもが出没して、人々の心は安まることがなかったんじゃ。  泥棒一味の首…
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尾道市の民話(鈴姫のほこら)・5

                  鈴姫のほこら                   鳴滝山城跡  このほこらのことを、この辺の人達はみんなスズメさんと言うとるがのう、ほんまは鈴姫さんのほこらなんじゃ。  スズヒメがなまってスズメさんになったんじゃのう。  今からそうようのう、560年ほど前のそれは悲しい悲しい物語なんじ…
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尾道市の民話(千光寺の玉の岩)・4

   ぬばたまの夜は明きぬらし玉の浦に        あさりする鶴鳴(たず)き渡るなり と、古歌にもうたわれているように、尾道は『玉の浦』と呼ばれていたんじゃ。  この名の由来に次のような伝説があるんよのう。  ずっと、ずっとむかしの話じゃ。  千光寺山は、昔から大きな岩がぎょうさん(たくさん)あるところじゃ。  …
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