悪事(汚職)は必ず発覚するもの~中国古典から

 最近千葉市長が汚職で逮捕された。
 道路工事に便宜を図り、見返りに100万円受け取ったというものであるが、この種の事件は後を絶たない、
 人間の宿命と云ってしまえばそれまでであるが、なげ悲しいことではある。
 
中国古典に次のようなものがある。

天知、地知、子知、我地~天知(てんし)る、地知(ちし)る、子知(しし)る、我知(われし)る

 中国後漢王朝の時代、清廉で知られている楊震(ようしん)という人物がいたが、東萊郡の長官に任命されて赴任する途中での話である。

 昔、目ををかけてやった王密という男が面会を求めてきたので会うと、世話になったお礼だと云って、金十斤を差し出してきた。
 勿論、今後もよろしく願いたいとの意味をこめたものであった。
 楊震が断ったところ、王密が「こんな夜更けです。このことはあなたと私の二人だけしか知りませんから」と言って置いていこうとした。
 楊震が「誰も知らないことはあるまい。まず、天が知っている、地が知っている、それに、そなたも知っているし、わしも知っているではないか(つまり、天知る、地知る、子知る、我知る)。
 王密は恥入って引き下がったというのである。
 
 この話は、楊震の「四知」(しち)として知られている。
 官職にある者は、このくらいの厳しさが必要であり、自覚をしておくべきとの教えと、悪事はいつかは漏れるものであるとの教訓でもある。

 公務につくものは、努々(ゆめゆめ)油断しないよう緊張し、誘惑に負けない強い精神で職務を全うして貰いたいものではある。
 

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